第3・4・5・6学年 「総合的な学習」活動案

 

                            

1 単元名   「早川の民話を伝えよう」

 

2 単元について

(1)民話取材,劇作りの今までの経過

民話取材,劇作りは学校行事わらべ祭りの取り組みとして,全校で行ってきた。総合的な学習の時間の導入により,2001年度より,総合的な学習の時間の学習内容に設定し3年から6年までの取り組みとして実践されてきた。

1,2年生については,民話取材に同行,民話取材の発表会参加を,生活科で設定した。民話発表会を経て,劇の台本作りが始まるが,ここからは,3年から6年までの,総合的な学習となり,9月から劇の練習が始まる。劇の練習には,1,2年生は国語で参加となっている。

テーマは,伝統的に「地域の自然・生活・文化をみんなで学ぼう」が大きいテーマとしてあり,その年度のテーマを児童より募集し,児童会で決定している。

劇作りは26回目を数え,最近は民話取材も取材先の方々の高齢化により,難しくなってきている面がある。少なくなってきている民話の伝承者の問題も出てきている。

わらべ祭りは,毎年秋に行われる本校最大の行事であり内容は総合的な学習の発表としての創作民話劇の発表,朝の活動音つくり及び音楽の学習の発表としての合唱,合奏発表,朝の活動体つくりや体育の授業の成果の発表としての体育発表,餅つき・お年寄りとの交流,などからなる。全校児童がそれら一つひとつを通し,それぞれの役割を持ち,今までの学習成果を発表する。このわらべ祭りは子どもの自身にとって,ひとつの目標行事となっており,日常活動と密接な関わりを持っている。

 

(2)異年齢集団としての取り組み 

     本校の劇作りは全校をあげての取り組みであり,学校の特色の一つともなっている。26回を数える行事なので,児童はその取り組みに期待するものがあり自己変革のきっかけともなっているようである。劇作りは繰り返しになるが,民話取材,民話発表,台本作り,劇の練習そして,劇の発表となっている。上学年の児童が下学年の児童を指導してきている。上学年の児童にとっては,指導を意識できる良い機会であると考えられる。下学年の児童にとっては,指導を素直に聞くという大事な機会ともなっていると考えられる。上学年の児童が下学年の指導をすることは学校生活のあらゆる場面で見られることであるが,とりわけ大きな取り組みとなっている。

 

3 児童の実態 

    私たちは,常に子どもたちの実態を把握し分析し,「自ら学び行動する子ども」に育てたいと考えている。

 

          自ら課題を見つけ,主体的に学ぶ子ども

          よりよく問題を解決するため,考える子ども

          自己の生き方を考える子ども

          問題解決に創造的に取り組む子ども

 

  の育成を目指しているが,児童の実態はどのようだろうか。まとめると以下のようになる。

 

(1)      全校児童が13名という中で毎日生活しているので,上級生と下級生のつながりが強いように思われる。高学年の児童が低学年の面倒をよく見て,異年齢集団でもよく遊ぶ。

(2)      明るく素直な子が多く,人なつこい。挨拶がよくできる。

(3)      1クラスの児童数は多くて3名であるので,自分の意見を発表する機会に恵まれているように思われる。その中で培われてきたのだと思うが,意見発表がよくできる児童が多い。反面,自己主張の強い子も多く見られる。

(4)      地域性もあるかと思われるが,言葉遣いがよくない子が多い。

(5)      小集団の中ではとても元気であるが,内弁慶なところも見られ,新しいことに挑戦する時,苦手意識が強い。

 

  次に,民話劇つくりの面からみた学年ごとの実態をまとめてみると,以下のようになる。

 

   3年生は初めての経験であるが,高学年と協力し,話し合いながら取り組んでいる。しかし,アイデアを出したり,意見を発表したりといった主体的に取り組む段階までには至っていない。4年生は,2人とも初めてではないので,見通しをもって取り組んでいる。2人とも自分たちの手で民話劇を作り上げるという意識を持ち,台本つくりの場面では,ストーリーに気持ちが入り込み,多くのアイデアを出し,全体での話し合いに活気をもたらしている。一方,やはり,考えをまとめたりだとかじっくり考えるという点では,指導を要する。また,2人とも表現力も豊かで,日常の国語の時間同様,セリフは,役になりきり,感情を込め,表現することができる。初めから大変意欲的であることが伺えた。5年生は民話劇の取り組みも5回目になるので,3人とも見通しと期待感を持って取り組んでいる。また,3人とも演技力においてなかなかよいものを持っているようである。しかし,実際の民話取材活動や台本作りの様子をみていると,進んで考えアイデアを出し,他に働きかけてリーダーシップがとれているのは,1名で,他の2名は,6年生の記録を写すだけに終わってしまったり,考えてはいるが,意見を出して活動をリードできないでいるのが実情である。2学期になってからの活動では,進んで役作りに挑戦するのではないかと期待している。6年生の転入児童については,初めての経験だが,6年生ということで,リーダーとなり積極的に取り組んでいる。もう1人の児童については,今までの経験が自信となっており,すばらしいリーダーシップを発揮し,取り組みにおいては,スムーズに展開している。

総合的な学習では,地域の人々と関わったり,そこで発見したり学んだことをまとめて表現していく活動である。それらの活動を積み重ね,人とのコミュニケーションや自分の考えを伝える力を培ってもらいたい。

お互いに意識し合いながら取り組む中で,更に成長するように,また,自己の生き方にもつながるように指導していきたいと考えている。

 

4 単元の目標 

早 川 の 民 話 を 伝 え よ う

 

 

地域のお年寄りとの交流会・民話取材を通じ,早川町に伝わる民話を知り,それを劇にして発表する(伝える)ことを通して,地域をより理解し,また表現する喜びを味わう。

中学年

民話取材活動を通し,地域の文化,先人の知恵,民話に関心を持ち,自分なりの考えを持ちながら台本つくりに参加し,表現の工夫をしながら劇発表の練習をする。そして,さらに自分も地域の一員であること,自らも地域の文化の継承者であることを意識しながら,民話劇を発表する。

高学年

民話取材活動を通し,地域の文化,先人の知恵,民話に関心を持ち,これまでの経験を生かして,自分なりの考えを持ちながら台本つくりをリードし,表現の工夫をしながら劇発表の練習をする。そして,さらに自分も地域の一員であること,自らも地域の文化の継承者であることを自覚しながら,民話劇の発表をする。

早川に伝わる民話を取材し,それをもとにして劇を作り,伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5 評価の規準

(中学年)

 

問題解決

学び方・考え方

主体性・創造性

生き方

質問や交流会の仕方を進んで考えることができる。

民話取材の活動に自ら進んで,参加しようとしている。

地域の方との交流会に楽しく参加し,劇つくりのための取材ができる。

地域の人との交流を深める中で,自分も地域の一員であるという意識をもつ。

取材活動をもとに,劇つくりの見通しをもつことができる。

自分なりの考えをもって劇つくりの見通しをもつことができる。

劇つくり活動に進んで取り組もうとしている。

地域の様子を意識して,民話劇を発表するという見通しをもつことができる。

計画に基づいて,自主的に工夫して,進んで台本つくりをすることができる。

方言,セリフ,効果などを自分なりに工夫してすすんで発言している。

台本をよりよいものにしようと,積極的に発言している。

いくつかの情報の中から,つまずきを解決するための方法を考えることができる。

友達と話し合い,新たな考えを持ったり,学び合ったりできる。

台本つくりに根気よく,すすんで取り組んでいる。

台本つくりのために,工夫して,自分なりの考え方や方法を取り入れている。

地域の特性を意識して台本つくりをすることができる。

お互いに良いところや直したいところを出し合い演技に生かすことができる。

劇発表の成果を他の場面に生かすことができる。

友達の良さに気づき自分の役つくりに生かそうとしている。

体験した学び方や考え方を他の場面に生かそうとしている。

セリフの言い方,動きなど,自分なりに工夫して練習している。

自分の取り組みのよさや工夫したことを意識している。

友達の取り組みのよさや工夫したことを見つけたり,認めたりすることができる。

自らも地域の一員であるという意識をもち,精一杯演技し,表現する喜びを味わう。

友達の考え方,やり方を認めたり,そこから学んだりできる。

先人たちの知恵や文化を感じ,自らも文化の継承者であるという意識をもつ。

 

(高学年)

 

問題解決

学び方・考え方

主体性・創造性

生き方

劇に生かせるような質問を考えたり,交流会を効果的なものにするような工夫をすることができる。

これまでの民話取材の経験を生かし,自ら進んで,取材をしている。

自ら積極的に地域の方と交流し,劇つくりに生かせるような取材ができる。

地域に対して様々な新しい発見をし,自らも地域の一員であるという実感を持ち,地域に愛着や誇りを持つ。

これまでの経験を生かし劇つくりの見通しを立てることができる。

劇つくりの見通しを持ち,自分なりに考えることができる。

劇つくり活動に自発的に取り組もうとしている。

地域の様子を自覚して,民話劇を発表するという見通しをもつことができる。

計画に基づいて,自主的に工夫して,台本つくりをすることができる。

方言,セリフ,効果などを活用して解決しようとしている。

台本つくりの過程や結果を振り返り,よりよいものにしようと積極的に関わっている。

劇つくりの過程や結果について,発表したり,話し合ったりしてよりよいものにしようとしている。

方言と時代背景の情報を選択し,収集し,つまずきを解決するための方法を考えることができる。

友達と話し合い,新たな考えを持ったり,学び合ったりできる。

台本つくりに主体的に,ねばり強く取り組んでいる。

台本つくりのために,工夫したり,新しい考え方や方法を取り入れている。

地域の特性を自覚して台本つくりをすることができる。

お互いに良いところや直したいところを出し合い演技に生かすことができる。

劇発表の成果を他の場面に生かすことができる。

仲間の良さに気づき自分の役つくりに生かそうとしている。

体験した学び方や考え方を他の場面に生かそうとしている。

セリフの言い方,動きなど,自分なりに工夫して練習している。

自分の取り組みのよさや工夫したことを意識している。

仲間の取り組みのよさや工夫したことを見つけたり,認めたりすることができる。

自らも地域の一員であるという自覚をもち,精一杯演技し,表現する喜びを味わう。

仲間の考え方,やり方を認めたり,そこから学んだりできる。

先人たちの知恵や文化を認識し,自らも文化の継承者であるという自覚をもつ。

 

6 単元の活動・計画(全57時間)

 

早川の民話を伝えよう!   (3〜6学年・5〜10月)    

プロセス

学習活動の流れ

構想の柱

主な支援

 

みつける

9h

          早川町に伝わる民話を取材する。

・地域に出向いて,お年寄りから民話や地域の様子を取材する。

・取材してきたことをまとめる。

・発表する。

・わらべどんぐり祭りに行う劇を話し合いで決定する。                       

 

 

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○地域の年寄りに連絡をとり,民話取材の要請をする。

 

 

○取材してきたことが友達に伝わるよう,まとめ方を工夫させる。